『メタ認知療法: うつと不安の新しいケースフォーミュレーション』
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MCTは、単に人がなにを考えるかということではなく、人がどう考えるかということが感情そのものと人が感情に対してもつ制御力を決定するという理論に基づいている。
結論:思考が問題なのではなく、あなたの思考への反応が問題なのである。
自動思考の内容が精神障害を引き起こしているのではなく、我々の、思考に対する認知(メタ認知)つまり浮かんだ考えに対してどのように反応するかが問題である。
CBTが認知そのものにアプローチするのに対して、MCTは認知についての個人の信念にアプローチする メタ認知的知識と信念
顕在的知識
言葉で表すことができる、認知についての知識
例:「ひどい考えをもつことは、私が精神的に不完全であることを意味する」
潜在的知識
言葉で表すことができない
考え方の癖
メタ認知的経験
自身の精神状態についての状況的評価や感情
ある記憶が想起できないとしても、記銘されているという強い感覚
メタ認知的方略
このアプローチは長期的には非生産的である
このような方略自体が脅威の感覚を増幅させる
人間には通常の認知に関与しながら、そのうえ思考について考える能力があることから、思考を経験する2つの方法(モード)があると考える
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